お肉の火入れについて

魚の方が火入れは難しいよって言われる方もいらっしゃいますが、お肉のお店ですので、今回はお肉の火入れについてのお話しです。
お店、店主の考え方により色々な火の入れ方、仕上げ方、提供の仕方あります。
表面をしっかりと焦げるくらいまで火を入れて、中はレアな状態で提供するお店。
特殊な機械を使って焼き上げたり、フライパン一つで最初から最後まで、様々な熱源を使って仕上げる方など、
本当に店主の考え方次第ですので、何が正解とかは無いと思います。
じゃあ膾炙はどうなのか?という事なんですが、膾炙は表面1ミリくらいはしっかりと焼けてて、カットした中の断面は均一な色、火の入り方を目指して仕上げてます。お肉の持ち味を、調理の技術により最大限発揮するのが目的です。生の牛肉を食べてもあまり味はしません。加熱により、余計なものは外に、中の水分を旨味に変える事により、牛の持ち味を最大に発揮させます。
日本全国様々な牛肉があります。味の濃い分かりやすい牛、控えめな味でも奥深く繊細な香りのする牛など。
せっかくの良い牛も火入れで持ち味を発揮出来ないのは少し残念にも思います。
膾炙はコースで様々な牛肉料理を提供しておりますので、一口であまりにも味の濃い個体は使わない事が多いです。美味しいのですが、トータルで満足して頂ける事を目指してます。
お食事のタイミングも見ながら、1番美味しいピークの状態でメインのステーキお出ししてます。ぜひ体験しにいらっしゃってください。

急に気温も下がり、今年もあと2ヶ月。早いですね。
美味しい牛肉召し上がりたい時に思い出して頂ければ幸いです。
店内もゆったりとした作りです。今年の締めくくりにでも、普段のお食事でも、ご予約お問い合わせお待ちしております。
どうぞ宜しくお願い致します。